とがった存在
2014.04.24
産業プラザPiOを初めて見た方は少し不思議に感じるかもしれません。
エントランスから見える、先のとがった刃物のような外観は
一般の建物やビルとは異なった少し特殊な形をしています。
この形は「バイト」という旋盤などで用いられる
切削刃物をイメージして造られました。
なぜ刃物の形を建物のデザインに採り入れたのか。
それは産業プラザPiOの理念と深く関わっています。
産業プラザPiOは「おおたの産業を振興する」という、
確固たる理念を持って建てられました。
切削刃物「バイト」は大田区の持ち味である「ものづくり」「工業」を表しています。
つまり、産業プラザPiOの形は理念をそのまま象徴しているのです。
一般的なビルに比べて設計・建築は大変で、
工期や費用もよりかかったことは想像に難くありません。
そういった現実的な難題よりも、
より高い志を見据えて建てられた産業プラザPiOは、
見た目どおり”とがった存在”なのかもしれません。(ぴおやま)